上記のように悩んでいませんか?
たしかに、300万円ほど高額の借金を半年で返済できる方法があるなら、誰でも教えてほしいですよね。
300万円の借金を返済するのは簡単ではありませんが、特別なスキルがなくても解決する方法はあります。
この記事では、借金300万円を半年で返済する方法や完済までに支払う金利、自力で返済「できる人」と「できない人」の違いについて解説していきます。
借金が自力で返済できるかどうか不安な人は、ぜひ参考にしてください。
【借金300万円を半年で返済した方法まとめ】
- 半年で返済するならブログアフィリエイトなどのスキルが必要
- 借金300万円は毎月5万円の返済だと9年9ヶ月かかる(年利15%)
- 借金300万円は毎月10万円の返済だと3年5ヶ月かかる(年利15%)
- 自力で返済するなら実現可能な返済計画が必須
- 返済が滞っているなら債務整理を検討するべき
借金300万円を半年で返済した方法とは?
結論から言うと、借金300万円を半年で返済するのは可能です。
実際に、元芸人の「大田賢二氏」は300万円の借金を半年で返済しており、そのときの経験をまとめた本も出しています。
大田賢二氏は「ブログアフィリエイト」で大成功して300万円の借金を返済したようで、やはり特定のスキルがなければ短期間での返済は厳しいようです。
企業の商品やサービスを自分のブログで紹介して、記事を読んだ人が購入することで報酬が発生する稼ぎ方のこと。
たしかに、ブログアフィリエイトは成功すれば収入に上限がなく、毎月100万円以上稼いでいる人も大勢います。
ただし、参入障壁が低いためライバルが非常に多く、並大抵の努力では大きく稼ぐことはできません。
また、報酬が発生するまでに時間がかかるため、今すぐに借金を返済したい人にとってはあまり向いていないでしょう。
借金300万円の返済に必要な金額のシミュレーション
借金300万円を返済するためには、「毎月いくら返済するのか」「何年で完済できるのか」を正確に把握しておくことが大切です。
毎月の返済額ごとに、どの程度の期間が必要になるのかを知っておきましょう。
返済期間 | 返済総額 | 支払った利息 | |
---|---|---|---|
毎月5万円返済した場合 | 9年9か月 | 573万3,415円 | 273万3,415円 |
毎月8万円返済した場合 | 4年6か月 | 414万4,832円 | 114万4,832円 |
毎月10万円返済した場合 | 3年5ヵ月 | 384万4,187円 | 84万4,187円 |
※すべて年利15%で計算しています。
借金300万円で毎月の返済が5万円の場合、完済までに9年9ヶ月もの期間が必要です。利息は270万円を超えており、借金とほとんど同じ金額を支払うことになります。
毎月8万円返済した場合でも4年6ヶ月の期間が必要で、支払う利息だけでも100万円を超えるようです。
毎月10万円という金額ですら、完済までに3年以上かかります。
また、上記の計算は1度も返済に遅れないことを前提としているため、支払いが遅れると期間も伸びますし、遅延損害金が発生して返済額も増えていきます。
借金300万円を自力で返済する方法はある?
借金300万円を自力で返済するには、以下のような方法が効果的です。
【借金300万円を自力で返済する方法】
- 正確な返済計画を立てる
- 毎月の固定費を下げる
- 金利の高い借入先から完済を目指す
- 借金の一本化で金利を下げる
- ローンの借り換えで金利を下げる
- 親族や友人から借金をする
それぞれ詳しく解説していきます。
正確な返済計画を立てる
300万円という高額な借金を返済するためには、正確な返済計画が欠かせません。
「毎月いくら返済するのか」「何年で完済できるのか」を把握しておくことで、完済までの具体的な道筋が見えてきます。
正確な返済計画を立てるためには、自分の借入状況を知る必要があります。
そのため、まずは債権者に「取引履歴」の開示請求を行いましょう。
取引履歴とは、債権者と債務者の間で行われた金銭の流れを正確に記録したもの。貸金業者は、契約年月日・貸付金額・受領金額などを記載した業務帳簿を作成しておく法的な義務がある。
債権者から取引履歴を開示請求することで、以下のような情報がわかります。
【取引履歴の開示請求でわかる情報の例】
- 借入日
- 借入総額
- 返済した金額
- 毎月の返済額
- 金利
- 遅延損害金
上記の情報をもとに、返済計画を立てましょう。
まずは、生活に支障をきたさない程度の返済額で、本当に完済できるかどうかを確認しましょう。
ただし、実現可能な範囲で計画を立てなければ意味がありません。
毎月の固定費を下げる
毎月の返済額を少しでも増やすために、固定費を見直しましょう。
たとえば、以下のようなサービスが固定費を下げるために有効です。
1つひとつの料金は安くても合計すると2〜3万円程度、節約できる人がほとんどです。
下がった固定費を返済に充てることで、完済までの期間を短縮できます。
金利の高い借入先から完済を目指す
基本的なことですが、金利の高い借入先から完済を目指しましょう。
金利が高ければ高いほど利息が増えるため、最終的に支払う金額もどんどん増えていきます。
まずは、1番金利の高い借入先から順番に集中して完済していきましょう。
借金の一本化で金利を下げる
複数の借入先から借金をしている場合は、より金利の低い貸金業者から融資を受けて返済して、借入先を一本化してもいいでしょう。
借金の一本化には、金利の軽減だけでなく「借金の管理が楽になる」というメリットがあります。
たとえば、貸金業者Aから年20%・貸金業者Bから年18%の金利で借入しているとしましょう。
そして、借金を一本化するために貸金業者Cから年15%の金利で融資を受けて、貸金業者A・Bの借金を完済すれば、借入額は変わりませんが金利の分だけ総支払額が下がります。
ローンの借り換えで金利を下げる
ローンの借り換えとは、現在の借入先よりも金利の低い貸金業者から融資を受けて返済して、金利を下げることです。
借金の一本化は多重債務を解消するために行われますが、ローンの借り換えは純粋に「金利を下げるため」だけに行います。
基本的な流れは借金の一本化と同じで、貸金業社Aから年20%で借金をしている状況で、貸金業社Bから年15%で融資を受けたとしましょう。
その後、貸金業社Aの借金を完済すると、金利が5%下がったことになります。
ローンの借り換えは金利が変わらない「固定金利型」を選択しましょう。
親族や友人から借金をする
信頼できる親族や友人がいるなら頭を下げてお金を借りて、金利の高い借入先だけ返済するのもいいでしょう。
借金をした理由や返済が厳しい状況を丁寧に伝えれば、理解してくれる可能性もあるでしょう。
実現可能な返済計画を立てていれば、利息なし・低金利で協力してくれるかもしれません。もし金利なしで借りることができれば、最終的に支払う金額は大幅に下がるでしょう。
借金300万円を自力で返済「できる人」と「できない人」の違い
借金300万円の返済に困っている人がいる一方で、自力で返済できている人もいます。
自力で返済が「できる人」と「できない人」には、一体どんな違いがあるのでしょうか?
【借金300万円を自力で返済「できる人」と「できない人」の違い】
- 年収が900万円以上あるかどうか
- 安定した職業に就いているかどうか
- 多重債務に陥っているかどうか
- 借金を滞納しているかどうか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
年収が900万円以上あるかどうか
借入額が年収の3分の1を超えているか否かは、返済できるかどうかの重要な指標となります。
なぜなら、総量規制で「原則として年収の3分の1以上を貸し付けてはならない」と定められているためです。
そのため、借金300万円であれば「年収が900万円以上か以下か」が、返済できるかどうかの判断基準となります。
安定した職業に就いているかどうか
安定した職業に就いているかどうかも重要なポイントです。
借金300万円を完済するためには、毎月一定の返済ができるだけの収入が欠かせません。
たとえば、年15%の金利で300万円を借りている場合、毎月10万円を3年以上返済しなければいけません。毎月8万円の返済であれば、4年6ヶ月返済することになります。
8万〜10万円程度を3〜4年間返済し続けるだけの安定した収入がなければ、借金300万円の完済は厳しいでしょう。
多重債務に陥っているかどうか
複数の借入先から借金をしている状況を「多重債務」と言います。
ひと口に「多重債務」と言っても計画的に借入を行い、すべての借入先に返済ができているのであれば問題はありません。
しかし、多重債務に陥っているのは「返済ができない」と言う理由で新たな貸金業者から借金をして、「結果的に多重債務なってしまった」というケースがほとんどでしょう。
いわゆる「借金のために借金をした」という状況で、借入先が増えるごとに借金の管理も大変になります。
多くの借入先が返済不能な状況で多重債務に陥っている人は、借金300万円を自力で返済するのは厳しいでしょう。
借金を滞納しているかどうか
借金を滞納しているかどうかは、自力で返済できるかどうかの非常に重要なポイントです。
すでに借金を滞納している場合、遅延損害金によって300万円以上の借金になっている可能性もあります。
また、「借金を滞納している」ということは、安定して返済できない状況にあると判断できます。
借金は放置していると遅延損害金が発生するため、雪だるま式でどんどん増えていくでしょう。
借金300万円を自力で返済できないなら債務整理を検討するべき
借金300万円を自力で返済できないなら、今すぐに弁護士・司法書士に相談して「債務整理」の手続きを進めるべきです。
債務整理とは、借金問題を解決するための手段や手続きのこと。借金の減額や返済期間の調整など、具体的な内容はいくつかの種類がある。いずれにせよ借金問題の解決を目的としている。
債務整理にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
【債務整理の種類】
- 任意整理:将来分の利息カット
- 個人再生:借金の大幅な減額
- 自己破産:借金の免除
自分の状況に適した債務整理を選択することが、被害を最小限に抑える秘訣です。
任意整理とは?
任意整理のメリット | 任意整理のデメリット |
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任意整理とは、債権者と今後の返済スケジュールについて交渉して、無理のない範囲で完済を目指す債務整理です。
昔は金利をすべてカットしてくれる業者もいましたが、現在は「将来分の利息カット」と「支払い期間の調整」が任意整理の一般的な和解案となっています。
任意整理を利用すると、将来分の利息がなくなった上で、支払い期間が延長されるため、結果的に毎月の返済額が下がります。
借金の減額や免除には期待できませんが、自己破産や個人再生のように裁判所を通さないため、比較的手続きの方法は簡単です。
個人再生とは?
個人再生のメリット | 個人再生のデメリット |
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個人再生とは、裁判所に「返済が困難な状況である」ことを認めてもらい、借金を大幅に減額してもらう債務整理です。
減額幅は最大5分の1で、減額された借金を3〜5年かけて返済していきます。
大幅に借金を減らすことができますが、自己破産とは違い、住宅を手放すことなく手続きを進めることも可能です。
自己破産の場合は、ギャンブルや浪費が借金の理由だと利用できない場合があります。しかし、個人再生は借入理由に関係なく誰でも利用可能です。
裁判所を通した大掛かりな手続きなので、解決には6ヶ月〜1年程度の期間がかかります。
自己破産とは?
自己破産のメリット | 自己破産のデメリット |
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自己破産とは、裁判所に返済が不可能な状態であることを認めてもらい、借金を免除してもらう債務整理です。
借金が免除になる唯一の方法で、どれだけ金額が大きくても返済の義務がなくなります。
「借金が免除される」という非常に大きなメリットがありますが、財産を失ってしまうことや、手続きに時間がかかるなどのデメリットもあります。
また、上記の点には注意が必要です。
借金300万円を半年で返済した方法まとめ
【借金300万円を半年で返済した方法まとめ】
- 半年で返済するならブログアフィリエイトなどのスキルが必要
- 借金300万円は毎月5万円の返済だと9年9ヶ月かかる(年利15%)
- 借金300万円は毎月10万円の返済だと3年5ヶ月かかる(年利15%)
- 自力で返済するなら実現可能な返済計画が必須
- 返済が滞っているなら債務整理を検討するべき
この記事では、借金300万円を半年で返済する方法や完済までに支払う金利、自力で返済「できる人」と「できない人」の違いについて解説しました。
借金300万円を半年で完済するためには、毎月50万円以上の返済が必要です。やはり短期間で高額の借金を返済するには、何らかのスキルが必要不可欠でしょう。
しかし、借金300万円でも安定した収入があれば、時間をかけて返済していくことも可能です。
ただし、すでに借金を滞納している人は、今すぐに債務整理の準備に取り掛かりましょう。
借金は放置していると遅延損害金が発生するため、取り返しの付かない状況になるケースも珍しくありません。
被害を最小限に抑えるためにも、まずは弁護士・司法書士などの専門家に相談しておきましょう。