個人再生は借金を5分の1まで減額できる、非常に魅力的な債務整理の1つです。
自己破産のように借入理由を問われることもなく、自宅を処分せずに利用できる点も個人再生を検討する大きな理由でしょう。
この記事では、実際に個人再生をした人の体験談を6つ紹介していきます。
体験談その①リボ払いとパチスロで600万円の借金|200万円の減額に成功
【Aさん|50代男性・会社員(営業職)】
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
---|---|
600万円 | 400万円(200万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
27万円 | 10万円 |
借金の原因
私は元々とあるアパレルショップで働いており、20代半ばで店長を任されるほどでした。
高校生から働いたお店だったので思い入れも強く、店長として「スタッフのモチベーションを上げなくては!」とやる気になっていました。
そのため、スタッフとご飯に行く時は必ず私の奢りで、欲しい服やアクセサリーを頻繁にプレゼントしていました。
20代にしては収入も多く、正直少し調子に乗っていたんです。
同世代と比べて給料が高いとはいえ、年収500万円程度なのですぐに限界がきます。それでも私は見栄を張って、借金をしてまでまわりの人に奢るようになりました。
リボ払いの残高は増える一方で、持っていたクレジットカードはすべて限度額の上限に達していました。
また、昔から大好きだったパチスロも借金が増えた大きな理由です。
消費者金融に手を出したことをきっかけに、借金は膨れ上がっていきました。気付けば借金は600万円、年収は500万円ありますがとても返せる金額ではありません。
毎月の返済額が25万円を超えたあたりから、弁護士への相談を検討しました。
個人再生をしてどうなった
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
---|---|
600万円 | 400万円(200万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
27万円 | 10万円 |
結果として私の借金は200万円の減額に成功しました。
また、個人再生をきっかけに個人の能力で大きく稼げる営業職に転職しました。
毎月の返済額は27万円から10万円まで下がったので、無理なく返済できています。
もちろん毎月10万円は厳しいですが、以前のように取立てや督促に悩まされることもなく、精神的にすごく楽になりました。
私が独身ひとり暮らしだったこともあり、個人再生をしたことは誰にもバレていません。借金のことはまわりの人に隠していたので、本当によかったです。
今は「なぜもっと早くに個人再生をしなかったんだ!」と思っています。
体験談その②ギャンブルが原因で410万円の借金|310万円の減額に成功
【Bさん|30代男性・会社員(引越し業者)】
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
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410万円 | 100万円(310万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
13万円 | 3万円 |
借金の原因
借金の原因は、ギャンブルです。
もちろん自分がギャンブル依存症に陥っていることは理解しています。でも、どうしても辞められませんでした。
勝っては負けてを繰り返して、どんどん借金は増えていきましたが、「ギャンブルの負けはギャンブルで取り返すんだ」と本気で思っていました。
消費者金融4社からの借入で、合計410万円ほどの借金となっていました。毎月の返済額は13万円で、月の手取りが22万円程度の私にはかなり大きな負担です。
返済しても利息が高く、ほとんど元本が減らないため、完済できる見通しはありませんでした。
生活は厳しかったですが、なんとか少しずつ返済できていたので、20代の頃は個人再生をするとは思っていませんでした。
私が個人再生をするきっかけになったのは、勤めていた会社を退職したことです。
上司との関係性が悪化して、先のことを考えずに辞めてしまったので、とりあえずアルバイトで生活することになりました。
もちろん、アルバイトに転職して給料は激減、返済が滞るようになりました。
借金どころか家賃や電気・水道代にも困るほど生活に困っていたので、すぐに弁護士へ相談に行きました。
個人再生をしてどうなった
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
---|---|
410万円 | 100万円(310万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
13万円 | 3万円 |
幸いにも正社員の仕事が決まっていたので、個人再生を弁護士が提案してくれました。
借金は310万円の減額に成功し、毎月の返済額は3万円まで下がりました。3万円なら今の私でも、問題なく返済できる額です。
クレジットカードやローンは組めませんが、返済額が大きく下がったので生活水準はむしろ上がっています。
また、借金ができないことはギャンブルを強制的にストップしてくれるため、私にはメリットのように感じているほどです。
借金の返済に追われていた頃は本当に困っていたので、個人再生を進めてくれた弁護士には感謝しています。
体験談その③競馬と浪費で900万円の借金|720万円の減額に成功
【Cさん|40代男性・会社員(建設業)】
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
---|---|
900万円 | 180万円(720万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
15万円 | 5万円 |
借金の原因
借金の主な理由は、競馬と子どもの学費です。
7年ほど前から競馬をはじめて、徐々に掛け金が大きくなっていきました。初心者の私が大きくかけても勝てるはずもなく、毎月借金をして競馬を楽しむようになりました。
あっという間に借金は、500万円まで膨れ上がりました。年収が600万円程度あるので、この時点ではギリギリ返済ができていました。
しかし、ここからさらに子ども2人の進学が重なり、借金が900万円まで増えたのです。
毎月の返済額は15万円ほどで、まともな生活ができる状況ではありませんでした。
年収以上の借金を返済していく自信がなかったので、弁護士に相談させてもらいました。
個人再生をしてどうなった
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
---|---|
900万円 | 180万円(720万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
15万円 | 5万円 |
弁護士に相談すると、借入状況や年収を考慮して「個人再生」と「自己破産」をおすすめされました。
たしかに、私の収入で任意整理を行っても、あまりメリットは大きくないなと感じました。
自己破産には、財産の処分や保証人になれないというデメリットがあるため、個人再生を利用することに決めました。
結果として900万円あった借金は、180万円まで減額されました。
720万円も借金が下がったため、手続きが完了したときは涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
手続きには時間がかかりましたが、900万円の借金が180万円になったので仕方のないことでしょう。
毎月の支払いも15万円から5万円に調整してくれたので、経済状況はかなり改善されました。
贅沢やギャンブルは辞めて、コツコツ働いて借金をなくしたいと思っています。
体験談その④パチンコが原因で家族に内緒で350万円の借金|250万円の減額に成功
【Dさん|30代男性・会社員(事務職)】
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
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350万円 | 100万円(250万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
10万円 | 3万円 |
借金の原因
借金の原因は、20歳の頃から始めたパチンコです。始めたころは使う金額も少額で、週1〜2回程度しか遊んでませんでした。
しかし、少しずつパチンコの熱が上がっていき、頻度も金額も収入に見合っていない遊び方になっていきました。
借金のきっかけになったのは、1日で10万円以上勝ってしまったことです。この成功体験から「負けても俺ならパチンコで逆転できる」と本気で信じていました。
それからは、パチンコに入り浸る生活で、1日中パチンコをしている日も珍しくなかったです。10年間くらいはパチンコで、勝っては負けての生活を繰り返していました。
パチンコをするために借金をしているのに、負けてさらに負債が大きくなる悪循環に見事にハマっていました。
個人再生のきっかけは消費者金融から借金を断られたときに、受付の人から「1度弁護士に相談してみては?」とアドバイスをもらったことです。
「都合よく借金がなくなるのか?」と半信半疑でしたが、弁護士に相談することを決めました。
個人再生をしてどうなった
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
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350万円 | 100万円(250万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
10万円 | 3万円 |
弁護士に相談すると、家族に内緒にしたいなら任意整理しかないことを知りました。
しかし、私の収入を考えると任意整理では返済の見通しが立たないため、個人再生を勧められました。
妻には一切借金のことを隠していたので、かなり迷いましたが「借金問題を解決できるなら」と思い個人再生に決めました。
借金は250万円の減額に成功し、100万円まで下がりました。
特に嬉しかったのは、毎月の返済額が3万円になったことです。3万円ならそこまで大きな負担にはなりません。
借金のことで妻にはかなり怒られましたが、どうにか離婚は回避できました。
もちろん、今はギャンブルをしていません。とはいえまだ借金は残っているので、いち早く完済して妻を安心させたいです。
体験談その⑤奨学金と浪費で750万円の借金|600万円の減額に成功
【Eさん|40代男性・会社員(接客業)】
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
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750万円 | 150万円(600万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
15万円 | 4万円 |
借金の原因
借金の原因は、奨学金と浪費です。
専門学校に通うために奨学金を借りていたため、借金に対する抵抗感は学生の頃からありませんでした。
見栄っ張りな性格をしているため、収入以上の買い物をすることも多く、借金は増える一方でした。また、新しい物好きなので、車を定期的に買い替えていたことも借金が増えた理由です。
収入は手取りで月20〜25万円程度で、実家暮らしですが生活は本当に厳しかったです。
何度か本気で完済を目指して節約しましたが、利息を払うのが精一杯で自力での支払いは諦めていました。
若い頃から借金をしていたため、「お金に困ったら借りる」が癖になっていたんだと思います。
どこからも借りられなくなったときに、ようやく「ホントにヤバい」と自分で気付きました。藁にもすがる思いで弁護士に相談したのを覚えています。
個人再生をしてどうなった
個人再生前の合計借入額 | 個人再生後の合計借入額 |
---|---|
750万円 | 150万円(600万円の減額) |
個人再生前の毎月の返済額 | 個人再生後の毎月の返済額 |
15万円 | 4万円 |
弁護士に相談して正解でした。
弁護士に「お堅いイメージ」を持っていたので初相談のときは緊張していましたが、担当してくれた人はとても話しやすく優しく対応してくれました。
自分では「自己破産するしかないのかな?」と思っていましたが、借入理由が浪費がメインなので個人再生が適切だと教えてもらいました。
また、車などの財産は処分を覚悟していましたが、個人再生になったことで車を手元に残すことができました。
750万円もあった借金は150万円まで減額されて、毎月の返済額は4万円になりました。
600万円も借金が減額されるとは思っていなかったため、担当してくれた弁護士には感謝しかありません。
また、個人再生をきっかけに生活を見直すことができました。これからは借金に頼ることなく、収入の範囲内で生活していこうと思います。
個人再生の体験談まとめ
この記事では、実際に個人再生をした人の体験談を6つ紹介しました。
債務整理を検討しているのであれば、まずは弁護士・司法書士に相談してみてください。債務整理には「個人再生」だけでなく、「任意整理」や「自己破産」などの選択肢があります。
弁護士・司法書士であれば、借入状況や収入などの情報をもとに最善策を提案してくれるでしょう。
当たり前ですが、借金は放置しておくと雪だるま式でどんどん膨れ上がっていきます。今の生活から抜け出したい人は、早めに相談して借金問題から解放されましょう。